〈特別企画〉最先端再エネ情報・宇宙太陽光発電取材のためにJAXAへ行ってきました。

<特別企画>

最先端再エネ情報!宇宙太陽光発電のためにJAXAへ取材に行ってきました

宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発部門へ、最新の再エネである『宇宙太陽光発電』に関する取材に行ってきました。




はじめに、取材対応をしていただいたJAXA『宇宙太陽光発電』の研究チーム長大橋先生より「再生可能エネルギーを大切に思う人たちへのメッセージ」をいただきましたので、こちらをご覧ください。

→詳細は、「エコめがねエネルギーブログ〈http://blog.eco-megane.jp/〉」をご覧ください♪
まず、JAXAと『宇宙太陽光発電』についてお話いただきました。

Q:JAXAとは、どんな機関なのでしょうか?

A:「宇宙や航空の分野では、新しい技術を生み出すだけではなく、その技術を使って社会を良くしていくことも重要です。JAXAでは、宇宙や航空に関する新しい技術を研究する段階から、社会での実利用の段階まで、幅広い活動を行っています。」

Q:大橋先生はどんな研究をされているのでしょうか?

A:「私は、JAXAの研究開発を行う部門で、『宇宙太陽光発電』の研究をやっています。宇宙に大きな発電衛星を作って、そこで太陽光エネルギーを使って発電した電力を、無線で地上に送って地上で使うという計画の研究チーム長です。
『宇宙太陽光発電』を実現するためには、さまざまな技術が必要になりますので、それらの技術を研究するチームの『まとめ役』です。」

Q:「宇宙太陽光発電」とは、どんなものなのでしょうか?

A:「『宇宙太陽光発電』とは、言わば『宇宙に浮かぶ発電所』です。大きさが一辺2kmとか3kmのソーラーパネルを宇宙に浮かべて、そこで発電した電力を地上に送ります。地上では、その“ビーム”のエネルギーを再び電力に変えて、家庭や工場で使います。
地球での太陽光発電との違いは、『宇宙太陽光発電』は天候や昼夜に左右されないという点です。」

Q: 「宇宙太陽光発電」で課題となるのは、どんな所でしょうか?

A: 「安全性の確保は、大きな課題のひとつです。特に、人体への影響
がないように、十分に検討を重ねる必要があります。」

次に、今年の3月に成功をおさめ、多くのメディアにも取り挙げられたマイクロ波無線電力伝送地上実験の成功について、お話いただきました。

Q:  マイクロ波無線電力伝送地上実験の成功とはどんな実験なのでしょうか?

A: 「今回行った実験は、マイクロ波という一種の電波のビームを用いて、電線無しでエネルギーを送り、アンテナで受けてから、それをもう一度電気に戻して取り出して使う、というものです。
その折に、地元のアマチュア無線家に御協力をいただいて、その電力を使った無線機により、日本全国の283局のアマチュア無線家と交信できています。宇宙太陽光発電システムの実現に向けて、大きな前進材料になりました。」

Q: 今回の実験で、苦労したこと・うれしかったことは何でしょうか?

A:「苦労したことですが、実験できる日数が限られていた上に、実験装置が雨に濡れると故障してしまうので、お天気には悩まされました。公開実験を行う日は、あらかじめ決めておいて、報道関係の皆様にお知らせしないといけませんので、数日先のお天気を予測しなければなりません。天気予報のプロではないので、結構悩ましかったです。
逆にうれしかったことは、伝送実験の成功はもちろん嬉しかったですが、それに加えて、公開実験の当日が晴れて、きれいな青空になったことです。みんなで集合写真を撮ったのですが、バックの青空が祝福してくれているようでした。」

最後に、『宇宙太陽光発電』が実現した時に広がる様々な可能性について、お話しいただきました。

Q:  将来、宇宙でどれだけ発電しているかを見たり見守ったりすることは、可能でしょうか?

A:「普通の人工衛星でも、衛星に備えられた太陽電池パネルが今どのくらいの電力を発電しているか、常に地上にデータを送ってきています。
宇宙に浮かぶ発電衛星も同じで、どのくらいの電力を発電しているかは、発電衛星から電波で地上に送られてくるデータで常にモニタできます。
どの発電衛星がどれだけの電力を地上に送っていているか、地球のみんなで見守ることも可能になると思います。

Q: 『宇宙太陽光発電』が実現することによって、どんな可能性が広がっていくのでしょうか?

A:「宇宙太陽光発電を実現するための発電衛星や、それを打ち上げるために必要な超大型の再使用型宇宙往還機は、とても大規模な開発計画になりますから、現在の『国際宇宙ステーション』と同様に、国際共同開発になる可能性が高いと思います。もし、それが実現される時代が来れば、太陽発電衛星は、国境に関係無く、宇宙から地上のいろいろな場所にエネルギーを送ることができるわけですから、現在のように電気を作る人も使う人も、同じ国の中に限定される、という制約は無くなります。
世界中の人々が力を合わせて、宇宙にどんどん活動領域を広げるとともに、宇宙からの再生可能エネルギーで世界中の人々がつながる社会が実現されることを期待しています。」

実現にいたるまでには、まだまだ地道で着実な研究と実験を積み上げていくが必要性があることを実感し、それでも、前へ進もうとされている大橋先生を含むプロジェクトメンバーの皆様の勇士に心からエールをお送りしたい気持ちでいっぱいになりました。
実際、2040年以降に、宇宙太陽光発電でつくったエネルギーを一般家庭で使うようになる時代へと確実に一歩ずつ近づいていると思うと、緊張と高揚感が交差してきます。遠い宇宙に思いを馳せながら、宇宙からの再エネで、世界中の人と人とがつながる…そんな世界を未来を…待ち望みたいものです。

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